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◆蔵元訪問記◆
「白隠正宗(はくいんまさむね)」高嶋酒造


2012年10月18日に静岡県沼津市にある
日本酒の蔵元、代表銘柄「白隠正宗」こと高嶋酒造さんに行ってきました。
その様子をアップしました。


 日本酒「白隠正宗(はくいんまさむね)」の蔵元・高嶋酒造さんは、静岡県沼津市にあります。創業・文化元年(1804年)という古い歴史を持つ蔵元さんです。「白隠正宗」の商号は明治17年からです。

ここ沼津は、江戸時代は宿場街としてたいへん栄えていたそうです。蔵の前の道は当時の主要街道「旧東海道」だったそうです。ここからは富士山が望めるのですが、残念ながらこの日は曇っていて、裾の尾しか見れませんでした。

≪白隠正宗との出逢い≫
2012年夏、場所は東京の渋谷。
今注目を浴びているとされる蔵元が一堂に会する試飲会がありました。
24の蔵元が全国から集まっていました。これだけの有力な蔵元が集まる会はそうそうありません。
私は、真剣に利き酒をはじめました。
(これだけの銘酒蔵の酒が飲めるという嬉しい気持ちと、このためだけにわざわざ
休みを取り、高い旅費を払って来たのだから、タダでは帰れない!)
・・・・・どのお酒も現在のトレンドである香味のハッキリした酒質。香り高く華やかで味も濃い。
そんなお酒ばかりをこれだけの数飲みこなしていくと、正直私の舌も、味を認識する感覚も疲れてきました。
その中でオンリーワンの独特な輝きを魅せたのが「白隠正宗」でした。
 どう輝いていたか、何がそんなに違っていたかというと、ズバリ!舌触りと喉越しです。
本当にシルクの様。この酒を口に含んだ時に私の舌がビックリしました。
「にゅるり」「するり」と、角が無いんです。やさしくやさしく入ってくるんです。何度も他の蔵のブースに行っては戻り、それを繰り返していました。
それに驚き、後日さっそく蔵元に電話して取り引きのお願いに伺ったというわけです。



≪白隠正宗 高嶋一孝社長兼杜氏の目指す酒≫
高嶋社長曰く、「ずーーーーーっと飲み続けられる酒」だそうです。
昨今は、派手なお酒がトレンドで、一口目のインパクト重視のお酒が多い。そういうお酒は1杯でいい。もちろんそんなお酒を否定はしませんが、この「白隠正宗」は1本飲めます。一晩付き合える酒を目指しています。(笑)

≪蔵内にある井戸の入り口≫
 蔵の水は、地下150メートルから汲み上げられた富士山の伏流水です。ゆっくりと大地で濾過された軟水です。
 中に入ると、井戸が祀られているのを見る事が出来ます。

蔵元の家では生活水にも全てにこの水を使用しているそうです。どうりで蔵元は色白でお肌ツルツルでした。

≪蔵の外観≫
蔵の外にも蛇口を設置しており、近くの方でしょうか車を止めて汲みに来られていました。
 向かって右が私(阿波タカヒロ)、左が高嶋酒造の若き高嶋一孝社長。兼杜氏(酒造りの総監督)でもあります。柔道家でご覧のようにたくましい男。現在は柔道の指導もされている。

 作り酒屋のご子息として、東京農大で酒造りを学び、卒業後も研修期間を経て、蔵に帰って来られたそうです。しかしその頃の「白隠正宗」は理想とする酒とはほど遠いもので、そこから長い苦労がはじまったそうです。 それから数年後に自らが杜氏として、「白隠正宗」を醸し、その酒はいきなり賞を受賞。年を追って経験を重ねる事に、注目度は増すばかりです。

 これは甑(こしき:原料のお米を蒸す釜)です。お酒の良し悪しは、業界内でよく言われる「一麹二元(いちこうじにもと)」という言葉がある。第一に麹造り。二番目に元造り。という。しかし、高嶋社長は、それ以前のその日の蒸し米の出来具合で、その酒が決まると言う。一口に米を蒸すと言っても簡単な事ではない。まず米を洗う。それはお米の酒類特製、さらにはその日の気温・湿度により浸漬時間が違ったりもする。・・・酒造りは全ての工程において気の置けない勝負だ!  蔵内にある精米機。一般的にあるサイズと比べると1/2の大きさだそうです。このサイズのものは、殆どないらしい。これでゆっくりと長時間かけて精米が行われる。

 これは、特注のパストライザー(出来あがったお酒を急速に加熱殺菌し、即冷却する機械)です。この機械のおかげでお酒の微妙な風味を損なうことなく火入れ出来るそうです。   事務所の中。これは中国からの書?。いろいろな骨董もたくさん飾られている。これらは先代が集めたものだそうです。またこの書(絵)を一部用いたお酒のラベルもあります。

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