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◆蔵元訪問記「乙王丸」◆

平成19年1月21日に福岡県朝倉市の「乙王丸」醸造元:且ツ崎さんに行ってきました。

忽那(くつな)信太郎さんは篠崎さんを退社されました。

@蔵元・篠崎さんとは・・・
 蔵元・篠崎さんといえば、地元福岡県では通称「国菊(くにぎく)」で通っている。日本酒も焼酎も造っている蔵元さんだが、実は最も有名なのは、ノンアルコールの甘酒。実際のところ甘酒の石数が数千石もあるそうだ。蔵の中を見せてもらったが、この甘酒の製造設備が一番近代的で素晴らしい。また焼酎の石数もかなりのもの。麦や米が中心だがいろんな原料のものを造りこなしている。例えば「くず」やコーヒーなんかまで。

 しかし、私がこの篠崎さんにひじょうに興味を感じ、取引をはじめたのは、甘酒でも焼酎でもなく日本酒なのである。日本酒の生産量(石数)は、なんと聞いてビックリのたった数十石。恐ろしいくらい少ない。なのに、ななな〜んと一昨年前から新しい杜氏を招いての日本酒造りをはじめたという。どういことかというと、現在日本酒は、極僅かな生産量ではあるが、これを切り捨てるのではなく、少ないから逆に目も行き届き高級酒路線での展開を可能にしたようだ。蔵の将来をこの新しい高級日本酒に賭けているようなのである。

@新らしい杜氏は・・・イケメン!
 新しい杜氏は、若干29歳の忽那(くつな)信太郎さん。じつは忽那さんとは初対面ではなかった。彼は酒造りの蔵人としていくつかの蔵で修行を重ねてきた。私が、数年前に広島の「雨後の月」醸造元・相原酒造を訪ねた時に、忽那さんは蔵人として働いていたのだった。おぼろげながらではあるが、その時のせっせと酒造りに励む彼の姿を憶えていた。
忽那(くつな)信太郎さんは篠崎さんを退社されました。

@乙王丸(おとおうまる)とは・・・
 太刀の名に由来する。そんじょそこらにある並の太刀ではない。ここ福岡県朝倉市の太刀八幡宮の境内に納められている太刀。戦上手で知られた神功(じんぐう)皇后の持っていた太刀がこの「乙王丸」である。この蔵元のある地域は乙王丸と呼ばれている。(余談であるが、ここ朝倉市は神話の里でもあり、邪馬台国・朝倉説も唱えられている)


 29歳の若き新杜氏・忽那(くつな)信太郎さん。広島の「雨後の月」をはじめいくつかの蔵元で、酒造りの修行を積んで、このたび篠崎さんにて杜氏として招かれました。見ての通り、長身のイケメンです。写真は日本酒の仕込み室です。後ろに見えるのが仕込みタンク。大吟醸用の小さなタンクですが、なんと低価格のお酒も全てこのタンクで仕込みます。  酒が保存されている冷蔵庫です。マイナス5度で保存されています。品質管理は完璧です。

 乙王丸のラインナップを利き酒。あーだこーだと忽名杜氏に感想を話す私:阿波タカヒロ。  乙王丸フルラインナップを前に忽名杜氏。もちろん彼は乙王丸のラベルやボトルのデザイン・選定にもかかわる。


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