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◆蔵元訪問記「山猿」永山酒造◆

平成18年2月12日に山口県山陽小野田市の永山酒造さんに行ってきました。

 我が家(当店)から車で、高速を飛ばしてなんと30数分。こっこんなに近いとは・・・。距離はけっこう遠いのですが、お互いが高速道路のインターから近いのと田舎道なので時間はこんなに早い。お付き合いのある蔵元さんの中で一番近いです。(^v^)
@元来ここは酒蔵の町だった。
 実は、当地についてからがなかなか見つけられなかったのであった。カーナビが@「目的地周辺です!」と告げてから全く分からない。その辺りをグルグル回ると酒蔵らしき土塀やレンガ造りの壁があちこちにある。しかし中は庭の広い普通の民家だったりして・・・。後で永山社長から聞いた話だが、ここは元々酒蔵の街で、数件の造り酒屋が軒を並べていたそうだ。現在残っているのは「山猿・男山」こと永山酒造ただひとつだそうだ。

@永山酒造の歴史
 創業は明治二十年で、現在の土地に移ったのは大正8年。今もなお当時のレンガ造りの壁が残っている。

@幅広い永山酒造の事業
 実は永山酒造さんが造っているのは日本酒だけではない。日本酒は「寒造り」で寒い冬季にしか行われない。日本酒造りが終わると、なんと米焼酎造りがスタートするのである。さらになんとワイン造りも行っている。ワインは10年前頃からスタートしたということ。この清酒蔵から車で10分ほどのところに葡萄園&ワイナリーを作っている。ここでは本格的な高級ワイン専用の葡萄(カベルネソ−ビニヨンやシャルドネ)栽培も行われ、本格的なワイン造り、貯蔵が行われ、注目されている。


 永山酒造の代表銘柄は「男山」。地元では「男山」で通っている。「男山」といえば北海道の「男山」が有名だが、こちらも元来「男山」。当店が取り扱っている「山猿」は永山酒造が全国の地酒専門店に向けて特別に製造している銘柄。  向かって右が永山純一郎社長(左は私:阿波タカヒロ)。酒造りに対してひじょうに情熱を持って取り組んでおられます。

 向かって左が、山本弥市杜氏。現在酒蔵では杜氏(酒造りの総指揮者・親方)を年間雇用したり、杜氏を雇わずに蔵元の社長自らが酒造りを行うところが増えてきた。しかし永山酒造さんでは、杜氏は昔ながらの季節労働者で造りの時期のみの雇用。山本弥市杜氏は兵庫県から毎年酒造りに来られている。兵庫県近郊の酒造り集団「但馬(たじま)杜氏」の流れをくんでいる。但馬流の酒を造る。  ここは2階にある酒母(しゅぼ)室にある酒母タンク。壁は大正8年からのレンガ壁そのまま。このレンガ壁にも蔵付き酵母等、永山酒造の酒の旨さの秘密があるのかもしれない。

 特別に麹室の中にも入れてもらった。麹を生育するために、温度は30度以上。湿度もかなり高い。完全手造りの素晴らしく良く出来た麹である。さすがは山本杜氏、熟練の匠の技だ。  麹室は環境が違う2部屋に分かれている。こちらでは完成間近の麹が枯らしという作業に移っている。こちらは温度も高くはしておらず、乾いている。


山本杜氏は、本当にやさしいお方。(ちょっぴりシャイ。)口数の少ない人だが、酒造りの説明になると、本当に詳しくお話していただいた。

 これは、なんと山廃もとのモロミである。山本杜氏は実は山廃が得意だそうだ。2年前から社長にお願いして山廃を造っている。  伺ったときはちょうど、搾りの最中だった。山本杜氏自ら、まさに搾りたてを汲んでくれているところ。さっそくきき酒させてもらった。その味は本当に素晴らしかった。


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